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立体把握と譜読みの能力

 以前から、譜面の読める子と譜面がいつまでたっても読めない子の違いについて考察していた。同じに教えているのに理解が全然違うからだ。
 段々わかってきたのは、立体把握能力(3Dの把握)に違いがあるということだ。わかる子はまあ置いておいて、わからない子。
 まず、真ん中、高い音、低い音の鍵盤の位置の把握ができない。
 次に楽譜は上に向かって高い音になっていくが鍵盤は右に行くと高い音になるのだからもっと混乱する。
 こういうタイプの子は算数も苦手だし、そのうち地図の把握もできないということにもなる。こういうタイプの子にいくら理論で説明しても「わからないんだからわからない」、という状態に陥る。
で、どうしたら、という話になるのだが、視覚的、経験的に刷り込んで行く、という方法を取ってみている。
真ん中のドに黄色、高いドにピンク、高い高いドに緑、低いドに緑、低い低いドに青の付箋を貼らせる。そして五線譜に大譜表を印し、それぞれの音を書く、もしくは私が書いて付箋と同じ色を塗らせる。真ん中のドから高いドにピンクのマスキングテープを貼らせ、五線譜のその位置に色を塗らせる。低い方には青で同じく。
 これを来るたびに遊び感覚で繰り返し繰り返しやる。この方法が結構効果がある。そうこうするうちに読めて来る子も多い。
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しろ薔薇

Author:しろ薔薇
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ピアニストの坂田麻里です。
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