唯一の手段となって
彼女がうちに歌を習いに来て何年になるだろう。チェロの生徒として来て他でもピアノ,バイオリン、バレー,合唱,お茶を習ってその上で歌も習いたいとのこと。暇つぶしのように習い事を重ねている印象。発声練習が主でいいんです。歌はどうでも。ということ。だがそののち、2回も脳梗塞を経験し,右手がきかなくなってしまった。すべての習い事を中止し、しばらくのち再びうちに。歌を再開したいと。歌とお茶以外多分できないのだろう。そして彼女の歌は変わったのだ!!それ以外に何もできないという状況がそうさせたのか、声が出て来て歌をきちんと歌える様になったのだ。「もう声は当たり前に出るのだから、美しい声で歌うということに焦点をあてて」と今日わたしは言っていた。何が幸いかなどということは誰にもわからない。驚く様なことは起こるのだ。