生徒達が喜んで練習する方法

発表会が近づいて来る。もう恒例となっているので何の曲を弾くのか,自分で決めてくる子もいる。今年は一人一人に,その子の感性にぴったり合う曲を選んでみた。お勉強ということも考えるとそればかりでは済まないという頭がどうしてもあって、曲を選んでいたのだけれど、ほとんどの子は将来音楽の道をめざしていくわけでもない。好きな曲を一曲も弾かせてもらえなかった私の経験を感じたとき、もっともっとピアノが好きになる方法があったはず、と思うのだ。そして,ほとんどの子にそういう曲を選んだ結果、みんな練習をしてくる。やはり、弾きたいという気持ちが大切。当たり前と言えば当たり前なのだけれどこれほどはっきり結果がでるのだなあ・・・と思う。その上でどこまで様々な曲に当たらせる事が出来るのかな,という課題もあるが、とりあえず皆がいきいきと弾いているのは楽しい。大人はもちろん好き曲,弾きたい曲を選びます。

男の子って化ける

こどもの生徒は女の子と男の子とだいたい人数がいつも半分ずつ。男女で差別をすることはないのだが数を教えてくるとどうしても違いに目が行く。女の子の多くはコンスタントに練習を重ね、特に強い希望を自分からは出して来ない事が多い。反して男の子は、面白い事には夢中になるがつまらないと思うとやらなかったりする。教える時には教える内容よりその子にどこまで向かい合えるかがとても重要と思うが、特に男の子の場合それが顕著に思う事が多い。

先述Nくんのその後のこと。学校の連合音楽会で「千本桜」の伴奏に立候補してオーディションがあるのでレッスンを詰めて入れて欲しいと言う。伴奏って意外とむずかしく、テンポ通りに弾かなくてはいけないし、そんなに短時間で曲を仕上げた事もないのでどうだろうと思ったが取り敢えずレッスンを始めた。

当初、むずかし〜といいながらも目的があるのでどんなに何回弾かせても根をあげずについてくる。これこれ、このチャンスは良いね、伸びるね、と思いながら私もレッスンを延長して教えて行く。数回で全曲さらってそこそこのテンポを出して来た。今までやったこともないくらい練習している。これだけ練習すれば力はつく。

こういう、夢中になる感じ男の子に多いパターンで急に化けて弾ける様になる。面白い。

発表会が終了して・・・2週間もかかって

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  発表会のことを書こうと思っていたのに、2週間も経ってしまいました。すぐには疲れがでなくて眠れもしない状態が続き、このところ10時間眠ってもまだ眠い状態が続きようやく回復した次第です。これだけの疲れがでない様にと思うのに毎年疲れてしまう、今年は世話人になってくれる方も出て、その部分は丸投げ出来て楽だったのだけど。人数が増えた事、雑用を隙間なくこなしながら、伴奏や講師演奏,指揮などもしなければいけない、煩雑さ。気持ちと頭とが進行だけでもぎりぎりの状態の上に演奏は正直キツい状態でした。雑用を細かく書き出したら50項目を超え、これだけ毎日こなしながら更にレッスンを30人分するのは体力の限界だったのだと思います。発表会自体は非常に評判が良く、一安心。喜びを感じます。小学生の5、6年生のピアノトリオの演奏の圧巻、連弾リレーは皆が楽しそうでやってよかったです。大人の方達も懇親会では横つながりが増えて皆様本当に楽しそうでした。毎年、皆さんの進歩は素晴らしいのですが、特に目覚ましく進歩した子達がいて驚きと喜びでこちらも教える意欲が増します。へたってはいられないのですがちょっと夏休みを取り、体力を回復したいと思います。今回は世話人さんのご配慮で生徒さんたちから初めてお花束、それも特大の、をいただき感激でした。

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唯一の手段となって

 彼女がうちに歌を習いに来て何年になるだろう。チェロの生徒として来て他でもピアノ,バイオリン、バレー,合唱,お茶を習ってその上で歌も習いたいとのこと。暇つぶしのように習い事を重ねている印象。発声練習が主でいいんです。歌はどうでも。ということ。だがそののち、2回も脳梗塞を経験し,右手がきかなくなってしまった。すべての習い事を中止し、しばらくのち再びうちに。歌を再開したいと。歌とお茶以外多分できないのだろう。そして彼女の歌は変わったのだ!!それ以外に何もできないという状況がそうさせたのか、声が出て来て歌をきちんと歌える様になったのだ。「もう声は当たり前に出るのだから、美しい声で歌うということに焦点をあてて」と今日わたしは言っていた。何が幸いかなどということは誰にもわからない。驚く様なことは起こるのだ。

嬉しいめざめ

 前述、N君。その後練習を重ねる様になって来た。それはびっくりするくらい。しつけしにくそうな(言う通りにはならない)彼だがお母様は頑張って、練習しなければサッカーをやめさせると脅して練習をさせてくれている様子(彼談)。もともと音楽は好きな彼なのでそうやって練習を続けた結果、弾ける様になりますます練習をするようになったようだ。「エリーゼのために」を発表会で弾きたいと言い出した。当初は無理かなと思ったのだが前回の練習の感じで大丈夫そうと思って許可した。今回喜んで譜面を持って来た。だめだめと思っていてもこういう「めざめ」が来る時はよくある。これが本当に嬉しい瞬間。お母様もご協力本当にありがとうございます。
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しろ薔薇

Author:しろ薔薇
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ピアニストの坂田麻里です。
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